2010年12月15日

ZigBee開発

第1回・電波実験終了とPBLによるデモンストレーション

12月6日、福岡大学の電子情報工学科、太郎丸教授の研究室にて電波実験を試みました。今回実験の目的は新方式の通信でZigBeeデバイス間で得られる電界強度がどのくらい安定するのか、そして目標とする誤差の範囲に収まるのかの2点を確認することです。

世間では訳のわからない行動をする人を「デンパな人」などと表現しますが、
この言葉を作った人はきっと私と同じ境遇の体験者です。
新方式により前回よりもかなり改善されたものの
必要とする誤差範囲に収めることが出来ませんでした!

では実験は失敗?!いやいやそうではありません。それを確認するための実験であり、
ある一定距離内であれば安定した電波状況になるであろうことも分かりました。今後デバイスプログラムと位置特定方式の改良を重ねて安定して位置特定できる範囲をどこまで拡大できるかを検証していくこととなります。

さて、私たちAliveCastはZigBeeから位置情報を取得する部分を担当してますが、その情報を人が使えるシステムにしてくれている福岡大学のPBLチームでは、ほどなく開発期間が終了となります。ということで、本日ここまでの成果をお披露目するデモンストレーションをAliveCastで行っていただきました。

使い勝手などのユーザビリティに注文は付いたものの機能としてはなかなかの出来です。限られた時間の中で初めて扱うプログラム言語と格闘しながら要求分析から設計、実装まで非常に良くやっていただけたと評価できる内容です。PBLの活動はあと1週間あります。本日出た要望をどこまで反映できるか最後のがんばりどころです。

本来、納期に要望を全てクリアするシステムを作り上げることは大事なのですが、今回もっと重要なのは開発した資産を私たちAliveCastにちきんと引継ぎしていただけることと考えています。出来ない部分をうやむやにせず、きちんとしたドキュメントを残し、本当に使えるシステムへと育てるバトンを渡すことも大事な仕事と理解していただければと感じています。

次回は年末のご挨拶と共にブログアップの予定です。
今後もZigBeeブログをよろしくお願いいたします。