2019年03月06日

サイトの編み進め方

トップページは雑誌の表紙や目次と同じ。グローバルナビがあってもトップページでコンテンツへのリンクが必要な理由とは?

最近はグローバルメニューが充実したサイトも増えてきました。
グローバルメニューにカーソルを乗せたり、クリックをすると、下位ページのリンクだけでなく、リンク先の内容説明やイメージ画像、さらには新着記事まで表示するようなものもあります。

これだけグローバルメニューが充実すると、トップページに各ページへのリンクを置かなくてもよいのではとも思えてきます。

それでも、トップページに各ページへのリンクを置いているサイトが多いのはなぜでしょうか?



例えば、みなさんは書店やコンビニで雑誌を買うとき、何を見て自分の興味のある雑誌を手に取っていますか?

きっと、表紙に書かれた特集記事や内容の見出しを見て、気になる雑誌を選んでいると思います。さらに手に取った後は、目次や記事の表紙なる部分を見て、興味があるかどうかを判断してから、ようやく読み進めたり、購入するのではないでしょうか?

サイトも同じです。

初めてサイトに訪れる人は、検索によってサイトにやってくることが多く、その場合、検索結果に表示されるリンクをクリックして、自分が探している情報が掲載されているサイトかを素早く知りたいと思っています。そのための手掛かりがトップページなのです。



トップページに記事や内容の見出し、そしてリンクを見て、閲覧者は自分が探している内容が掲載されているのか、またその内容は見る価値があるのかを判断しています。

興味があればそのリンクをクリックして、より詳しいページを閲覧します。



また、サイトを利用する人が複数の目的を持っている場合なども、グローバルナビだけでなく、トップページにリンクを配置すると効果的です。

例えば、学校のサイトなどは、入学希望者、在校生、保護者、教員など多くの人がそれぞれの目的で閲覧します。初めてそのサイトを訪れた時に、トップページでそれぞれに向けたページへのリンクを表示することで、そのページの存在を知ってもらいやすくなります。



グローバルナビだけでもその役割を果たすことは可能な場合もあります。例えば、各サイトでほぼ同じ名称のページの情報が知りたい場合などです。

しかし、グローバルナビは「どのページからでも見たいページに移動しやすくする」本来の役割のため、カーソルを乗せたり、クリックをする部分のサイズや見せ方で目立たせることは難しいです。また、カーソルを乗せたり、クリックして表示できる部分もサイズの限界があります。

それに比べトップページなら、必要に応じて、見てもらいたいページを目立たせることも、表示できるサイズも大きくできます。



このように、グローバルメニューが充実してもトップページに各ページへのリンクを置くのには理由があります。

ページへの入り口が複数あることで迷わないかを心配される方もいらっしゃいますが、サイトは目的の情報にたどり着くことが大切なので、心配は不要です。そのことでサイト内で迷うようなことがあれば、サイトの構造自体がわかりにくいことが原因と考えられます。

もし、今のサイトのトップページが、雑誌の表紙や目次ような役割を持っていないとすれば、機会損失が起きているかもしれません。

この機会にトップページの内容を見直しをしてみてはいかがでしょうか?