2018年04月12日

誰でも統計備忘録

「プロスペクト理論」のマーケティング活用例

皆さんこんにちは。
エージェントの中内です。


さて、今回は前回の記事の続きで「プロスペクト理論」を
マーケティングに応用した場合の話をしていきたいと思います。

「プロスペクト理論」とは何だったかと言いますと、簡単に言えば
「利益を目の前にすると確実な選択肢を選び、
 損失を目の前にすると損失そのものを回避しようとする」

というものでした。


これをマーケティングに活かすとどうなるのか、3つの例をご紹介しますね。


1.期間限定のキャンペーン
私たちの身の回りでよく見る「期間限定」の文字ですが、
実はこれはプロスペクト理論を活用したマーケティングなのです。

これは「今を逃すと少し割高な価格で買わないといけないのか……」と消費者に思わせることで、
期間外での割高な価格とキャンペーン中の価格との差額という損失を回避させ
購入につなげる手法となっています。


2.全額返金キャンペーン
これも身近なキャンペーンかと思います。

これは「最悪の場合でも全額返金されるなら……(確実に損失を回避できる)」と
消費者に思わせることで、購入につなげる手法となっています。
それに加え、元の商品の期待値も少なからずあるので、より購入が促進されます。


3.セールスコピーライティング
例:「このサプリメントに含まれている成分が不足していると顔にシワができやすくなります」

「この商品を購入しないとあなたにはこんなデメリットがありますよ~」と、
あえてデメリット(損失)を強調することで、損失を回避しようと思わせて、
購入を促すという手法です。



勿論、まだまだこれ以外にも沢山の場面でプロスペクト理論は活用されています。
「人間は損失を回避しようと考えがち」という点を抑えておけば、理解としては概ねOKですので、これを機に皆さんも是非活用してみて下さいね。