2019年07月25日

サイトの編み進め方

採用に力を入れたい企業がすべきことは?

最近、採用に力を入れたいので、サイトのリニューアルをしたいとご相談いただくことが増えてきました。

業種は様々ですが、どの会社さんも、求人の応募自体が少ないとのこと。色々な求人サイトに掲載にも掲載していても、なかなか欲しい人材が集まらないようです。

そんな中で、企業サイトを綺麗にして、イメージアップを図りたいとご相談いただいているのです。

まず、サイトのデザインが古く、スマートフォン用の表示がない場合は、求職者にサイトを見てもらえてない可能性は大きいです。

個人がインターネットを利用する際の機器は、スマートフォンが54.2%を占め、PCの48.7%を上回っています(※1)。

中でも、採用のターゲットである新卒の20代が最もその差が大きく、 中途の 30~40代も含め、採用情報を閲覧するのはスマートフォンが主流と考えられます。

そのような状況で、スマートフォンに対応していないサイトの場合、見たい情報を探しにくく、求職者はせっかく詳しく知りたいと探したサイトを離れてしまいます。

そのため、採用に力を入れたい場合、スマートフォン対応は必須となってきます。

では、求職者はどんな情報をサイトで見ているでしょうか?

株式会社リクルートキャリアの行なった「就職プロセス調査(2019年卒) 」(※2)によると、新卒者は、年収や安定性より、「自分が成長できるか」が入社の決め手との調査結果が出ています。

新卒では安定志向も根強いですが、「将来が見通しづらい社会では自らの成長こそが安定につながる」と考える学生が多くなっているため、「自らの成長できる」会社であるかどうかを決め手としているようです。

中途採用においても、転職活動を進める中で「自身の経験・スキルが活かせて、やりがいを感じられる仕事」に加えて、「中長期のキャリアアップや自己成長」の重要性に気づき、入社の決め手にした人が多いそうです。(※3)

これらの点から、サイトでは教育体制や職場環境などをしっかり伝えることが必要です。

また、入社したら直属の上司になる人から仕事内容や職場の雰囲気、社風などを判断し、決断できた人が多いという調査結果もあります。

サイト上でも、モデルケースとなる社員だけでなく、直属の上司になる人から得られる情報は、応募や入社を検討する上で今後重視されるのではないでしょうか?

求職者は様々な媒体を通して情報を収集し、自分に合った職種や就職先を探しています。その際、新卒・中途どちらにおいても企業研究や仕事研究を行う情報源として一番利用されているのは「企業のホームページ」です。(※4)

条件だけでは応募があっても、ミスマッチが起こりやすくなります。
ぜひ、求職者視点で、サイトの見直しを検討してみてください。

[資料出処]
※1 総務省「2017年通信利用動向調査」
※2 株式会社リクルートキャリア「就職プロセス調査(2019年卒) 」
※3 株式会社リクルートキャリア 「リクルートエージェント 転職決定者アンケート (2018年6月26日 )」
※4 マイナビ「17年卒 就職モニター調査3月」、エン転職「総力特集月刊「人事のミカタ」」